ナガミヒナゲシにご注意!
オレンジ色の可愛い花
ナガミヒナゲシにご注意!
この植物、可愛く見えて非常に厄介です。4月頃から5月にかけて、オレンジ色の可愛い花を咲かします。群生して咲く花は、きれいで可愛いのですが、繁殖力が優れていて、年々生殖範囲を拡大しています。
理由は、種。
種子は、ケシ粒状で1つの実(花が咲き終わった後にできる)の中に入っており、数にして1600粒。
1株に着く実は10個程度です。
「お花きれい」と放置しておくと、一株で種子がなんと16000粒!ばら撒かれてしまいます。しかも、種はケシ粒ほど小さいので、お庭のあらゆる凸凹に挟まってしまいます。こうなると、除去するのは困難です。
来春、ナガミヒナゲシがお庭一面に咲き誇ることになるかも知れません。
これは大袈裟ですが、ほとんど風で飛んでいってしまいます。しかし、お隣や道端、道路の植え込みなどにばら撒かれることになるでしょう。
ナガミヒナゲシ対策としては、種が実らないうちに、根っこから引き抜く事です。
引き抜く方法は、株の根本を鷲づかみして、地面と垂直にグッと引き抜きます。細いゴボウのような根っこごとスポンと抜けるはずです。
もし、油断して株に種が着いてしまったら(株が茶色になり、実がカサカサになります)ビニール袋を株に添えたうえで、先ほどと同様に垂直に引き抜きます。
引き抜いた株を決して、横に向けたり、下に向けたり、ましてや、振り回したりしてはいけません。実の中の16000粒の種がばらまかれてしまいます。
引き抜くと同時に、そのままそっと、ビニール袋に入れる事が大切です。
花が咲く前に引き抜くか、
せっかくなので花を楽しんでから引き抜くか。悩むところです。